大会長挨拶

大会長:小林 敦郎
順天堂大学医学部
附属静岡病院

大会長:小林 敦郎(順天堂大学医学部附属静岡病院)

 この度、第26回静岡県理学療法学術大会を2023年6月17日(土)・18日(日)に、ふじのくに千本松フォーラムプラサヴェルデにて開催させていただくこととなりました。開催にあたり一言ご挨拶させて頂きます。

 本学術大会のテーマは「多様性の中での理学療法のこれから」としました。近年、理学療法対象者は、多様な障害あるいは重複した障害を抱え、理学療法の業務範囲も拡大されてきております。そうした中、より効果的な理学療法の実現を目指すためにも、臨床推論に基づく効果検証の重要性は必須となりつつあります。最新の知見や文献的考察から仮説の根拠を明確にし、適切な仮説検証の繰り返しにより理学療法の質が向上すると思われます。今後の理学療法はさらに高度な専門性が推しはかられ、益々専門的知識と技術が必要不可欠になることは間違いありません。本学術大会では、最新の専門的・学術的な知識を様々な分野から情報提供して行けたらと思っております。

 また、地域では地域包括ケアシステムは着実に進められており、今後我々には地域から在宅へと進められる中、とくに介護予防分野での期待がよせられております。医療機関と、介護サービスを提供する事業者の間にて、施設間または医療専門職間でのシームレスな多職種連携を図かることが求められています。今後はより一層、専門職として、お互いの意見や要望、ご家族を含めた対象者の多様性を尊重した対応が重要と考えております。様々な多様性がある中、会員お一人お一人の思う多様性があるかと思います。ご自身の多様性から、これからの理学療法を考えて頂ける学術大会になればと願っております。

 最後になりますが、学会名称が「理学療法士学会」から「理学療法学術大会」へと変更となります。しかし、その原点は変わらず若手の登竜門として、一般演題を中心に進めていくという方針に変わりはありません。是非とも若手の先生方を中心に演題発表を行って頂ければと思います。その他、充実した講演およびセミナー等、皆様に有意義な学術大会にするべく準備委員一同準備を進めて参ります。皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げるとともに、是非とも現地で皆様にお会いできることを祈念しております。