登録・認定・専門理学療法士になるには
登録理学療法士とは
卒後5年間を義務教育的な位置づけとし、前期研修・後期研修の受講を通して、多様な障害像に対応できる能力を有する「ジェネラリスト」の育成を行います。理学療法士として自己のレベルアップをしていく為の基礎資格です。
- 登録理学療法士になるには
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日本理学療法士協会へ入会後、座学や実地研修を行う2年間の「前期研修」を履修し、その後、より専門性の高い3年間の「後期研修」を履修することで、登録理学療法士として登録されます。実地研修は主に所属機関で行われますが、他施設への見学や症例検討の聴講なども含まれてきます。登録理学療法士として、登録が完了しても資格を保持するために5年ごとの更新が必要です。
日本理学療法士協会の紹介もご覧ください- ■ 日本理学療法士協会「登録理学療法士制度について」
- https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/registered/
認定・専門理学療法士とは
「登録理学療法士」を基盤とし、理学療法士としての専門性や技術等を高めていくことを目指した制度で、7つの専門分野があります。 認定・専門理学療法士制度は、より専門性の高い臨床技能を有する「スペシャリスト」、いわば個性の育成プログラムです。専門分野ではより高度な知識と専門性が求められ、認定理学療法士を取得することで、その分野の専門的なスキルや知識を身につけたことが認められ、臨床での活躍の幅も大きくなると考えられます。
7つの専門分野
- 01
基礎理学療法 - ひとを対象とした基礎領域、動物・培養細胞を対象とした基礎領域
- 02
神経理学療法 - 脳卒中 、神経筋障害 、脊髄障害 、発達障害
- 03
運動器理学療法 - 運動器 、切断 、スポーツ理学療法、徒手理学療法
- 04
内部障害理学療法 - 循環、呼吸 、代謝
- 05
生活環境支援理学療法 - 地域理学療法、健康増進・参加 、介護予防、補装具
- 06
物理療法 - 物理療法 、褥瘡・創傷ケア 、疼痛管理
- 07
教育・管理理学療法 - 臨床教育、管理・運営 、学校教育
認定理学療法士の資格取得後も、知識や技術を維持し高度な専門性を保てるように、5年ごとに資格の更新が義務づけられています。
認定・専門理学療法士に
なるには
認定理学療法士
登録理学療法士の履修プログラムが終了し、日本理学療法士協会主催のプログラムと指定される教育機関が実施するプログラムを受講し、研修会などへの参加を持って申請条件を満たします。
申請が受理され、認定試験に合格することで認定理学療法士の資格を得ることができます。
認定理学療法士も、資格を保持するために5年ごとの更新が必要となってきます。
専門理学療法士
登録理学療法士への登録後、日本理学療法士協会が指定する研修を履修し、各種学会参加や発表を行い、論文を執筆することで申請条件を満たすことができます。
その後、口頭試験を通過することで、専門理学療法士の資格を取得することができます。
専門理学療法士も、その資格を保持するためには5年ごとの更新が必要となってきます。
- ■ 日本理学療法士協会「認定・専門理学療法士制度について」
- https://www.japanpt.or.jp/pt/lifelonglearning/new/certif-specialized/